2013年4月8日月曜日

沙耶の唄(ニトロプラス)

グロ注意警報発令!



虚淵さんの作品の中で一番だ!という意見があったので、かなり楽しみにしていました!
少しだけ設定は知っていたんですが、どういう物語かが気になって仕方なかったです。


簡単に設定を説明致します。
主人公「郁紀」には周囲の人間がおぞましい化け物にしか見えません。
ある事故にあって以来、郁紀の見渡す世界は、汚く、そして醜くなってしまいました。
視覚だけでなく、聴覚や味覚も壊れてしまった郁紀の世界でただ一人、「沙耶」という少女だけが唯一人間の姿をしていました…。

という、かなり変わった設定です。この設定で、はたして物語の終着点をどうするのか、私は非常に興味がありました。

ゲームをプレイしてすぐに、背景や音声に驚かれる方もいるでしょう。
私はある程度グロいイラストに耐性がありますが、苦手な人にはかなりキツいと思われます。
十分すぎるほど嫌な気分にさせてくれるグラフィックです。


そしてシナリオですが、これまたダークです。
前評判から想像はしていましたが、予想以上に不快な気分にさせてくれました!これは作品を貶している訳ではなくて、素直に凄いと思えた点です!
ホラー映画は「怖かった」という評価がステータスであるように、この作品は「不快だった」が褒め言葉だと私は思っています。だからこの作品に嫌悪感を感じる人は正しいと思います。

もちろん、ただ不快なだけでは私は満足できません。物語のテーマや登場人物のドラマを期待してプレイしていました。
「沙耶の唄は純愛」と言われたりしますが、、なんとも難しいです。純愛とはまた違う気がしました。心から「愛」するというより、必死に「生」きる、というイメージです。郁紀が常識に対して懸命に抵抗している様子から、愛より生を感じました。純愛よりも共生というイメージです。


…話は変わりますが私は「寄生獣」という漫画が大好きです。とても深い内容で、正義や価値観、生きることなど、考えさせられることが多かったです。


この沙耶の唄には寄生獣のような内容を期待していました。
ですが、結果的には寄生獣ではなく「バイオハザード1」みたいなエンドというか、、。

良いシーンもあったのですが、作品の軸は「邪道さ」だったような気がします。
「泣けると言われているシーンは、おそらくあそこかな?」と理解はできるのですが個人的には、もう少し内容が欲しかったです><
沙耶や郁紀の、作品内での特殊な立ち場がテーマの軸であるのかもしれませんが、私にはあまりそうは思えませんでした。

…というのが今回の私の感想ですが、感じ方は人それぞれですので、全く異なった印象を作品から受けた人もいると思います。

私は少し期待しすぎたので、少し物足りなさを感じたのかもしれません。
ですが事実として、話題性や様々なプレイヤーからの評価の高さのある作品です。
時間もかからないのでグロ耐性のある方は教養としてプレイしてみることを、少しだけお勧めします。あるいは私より何倍もこの作品を楽しめるかもしれません。


あっ、主人公「郁紀」の声が緑川さんだったので嬉しかったです。笑

ランクA-!


2 件のコメント:

  1. こんにちは、すぴかです。

    沙耶の唄....あろみにかさんにはあまり合いませんでしたか。
    僕はけっこう好きだったもので.....(シュン

    病院エンド(だったかな?)とか特に好きでしたね(^^)

    返信削除
    返信
    1. こんにちは、すぴかさん。

      たしかに好みではありませんでしたが、全然嫌いではありませんよ(^^)
      類を見ない作品なので、むしろ面白いゲームをしたと思っています。
      記事内では「邪道」という表現で申し訳ないです。笑
      同じ狂気でも個人的には「すばひび」の方が好みでした。

      沙耶は、私も病院エンドが一番好きです。一番人気らしいですね♪
      わりかし古い作品だと思ったんですが、すぴかさんもプレイなさっていたなんて驚きです!

      削除

†あろみにかへのメール†

名前

メール *

メッセージ *