2012年8月4日土曜日

終わりなき夏 永遠なる音律(φâge)

美しい音楽の世界



本作は弦楽器を奏で、活動に励む、ある村の音楽部のお話です。
主人公の幼馴染達との活動を描いたプロローグと、新しいメンバー達との活動を描いた本編。
どちらもシナリオはボリューム満点です。
だいたいプロローグに3時間くらい、本編の共通に10時間くらいかかった思います。そして個別の瘤うーとに2時間程度といった感じで、共通に比べて個別がかなり短いです。

シナリオは幼馴染達だけとの活動であるプロローグ、その一年後の本編、といった流れです。
プロローグでは律子先輩大暴れで、本編では律子先輩のかわりに主人公が頑張る感じです。
本編では藍、歌音、澪、リーゼ、可憐、主人公の順番に困難や悩みを解消していく流れになっています。その内容もしっかりしているため、共通ルートは満足できるつくりです。
しかし共通ルートが長いため、個別ルートがかなり短く感じてしまい、物足りない印象でした。
また、市の方までバイクでヒロインを追いかける、みたいなシーンが何度かあり、シナリオ構成が単調なイメージが少々あります。
また、もっと笑えるような明るいシーンがあっても良いと思いました。

絵に関してなんですが、もっとグラフィックを入れて欲しかったです。グラフィックの内、シーン用のグラフィックの割合が高すぎる気がしました。
、、、シーンの数も多いので仕方ないのかもしれませんが。
ですが日常シーンのグラフィックがもう少し欲しかったです。あと、せっかくのSD絵なんですが、序盤に比べて出現頻度が下がっていき、もっとSDイラストを入れてほしかったです。

BGMは弦楽器を用いた優美な雰囲気の曲調です。素人意見ですが ^^;
ですが、おまけモードでBGMが聞けないのは悲しかったです。

全体を通しての感想ですが、この作品からは突出した何かを感じ取ることはできませんでした。
日常シーンはギャグもとくになく淡々と進んでいきます。かといってシリアスで重い作品といったわけでもないです。こういった作風では心理描写の丁寧さ、心が乱れたりする時はそれなりのシチュエーションが必要だと思います。この作品はそういった丁寧さにおいても突出してはいない気がしました。なので、全体としては凄く普通な作品として終わったように感じました。
またグラフィックがフルスクリーンで見てみると少々荒かったり、スキップすることのできないイベントがあったり、システム面などでも若干思うところはありました。
とくにお気に入りのキャラもいませんでした。
、、、強いて言うなら藍です。
泣きゲーということですが、私の中ではとくに泣けるようなシナリオは見つからず、淡々と終わってしまいました。

最後に、私はこの作品に対して「これは凄い」と思えるようなところは見つかりませんでした。しかし、決してつまらない作品というわけではなく、人によっては感動する方もいらっしゃると思います。
興味がもしもある人は、プレイしてみるのもありかもしれません。

ランクB-!

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