2014年4月6日日曜日

ラムネ(ねこねこソフト)

海辺の町の、王道学園アドベンチャー!



たまには、ほわほわした雰囲気のゲームをプレイしたくなってくるものです。
今回はお調子者の主人公「健次」と、個性豊かな幼馴染達との恋愛ゲームをプレイしてみました。

このラムネは過去作である「みずいろ」に雰囲気が極めて似ており、そちらを気に入った方は是非ともプレイして欲しいものです。


物語は海辺の町に主人公「健次」が引っ越したタイミングでスタートです。この時点で主人公はまだ幼く、新しい町で出会った少女達や妹、従兄が後の攻略対象になります。子供時代の選択肢でヒロインのルートが確定したり、ルートによってヒロインの性格が変わってしまうあたりは完全に「みずいろシステム」だと言えるでしょう。

物語中盤までは、のんびりした雰囲気で日常シーンをこなしていくことになります。ヒロインは全員見知っているので、転校生にドキドキ!なんてこともありません。主人公はいたずら好きで、幼馴染のヒロインである「七海」にちょっかいをかけたり、そんな日常シーンです。この七海という、主人公に対する絶対的な信頼感をもったポンコツキャラクターがいるからこそ、主人公達のやり取りを描くことができるのでしょう。思わず笑ってしまうようなギャグシーンも特になかった気がしますが、私は穏やかな気持ちでテキスト読み進むことができました。…あっ、ななみすぺしゃる、というスイカには思わず笑いました!

中盤以降は、個別のヒロインと本格的に絡み始めます。主人公が自身の気持ちに気づき、ヒロインとのツーショットシーンが増えます。ここらで、ほんわかした雰囲気が若干真面目になりますが、読んでいて精神的に苦しいような殺伐としたものは一切ありませんです。恋心に悩んだりとかそういう真面目さです。笑


全体的に綺麗にまとまったシナリオで、長すぎず短すぎず、そしてきちんと納得できる物語は個人的にプレイしやすかったです。
熱いシナリオとか、特殊な世界観や設定を持ったゲームが好き!!という人には合わないかもしれません><


ヒロイン達は性格にクセこそあるものの、全員極めて良い子です!
ポンコツ幼馴染「七海」、つんでれ従兄「ひかり」、星好き妹(ルートによって性格が変わります)「鈴夏」、面倒見の良い「多恵先輩」の4人が攻略ヒロインです。

中でも「七海」は素晴らしかったです。ねこねこソフトさんには「ポンコツ」と呼ばれるヒロインがしばしば登場しますが、私の中ではピカイチのポンコツキャラでした!!!!!!!

家庭的な面や、恥ずかしがった笑顔、いじめられてもすぐに機嫌を直す微笑ましい性格。
……個人的には最強の幼馴染でした。
あの安心感はやばかったです。


攻略順に関しては、ネタバレルートが一切ないので、順番は好きに決めて大丈夫です。

ちなみにですが、私は
七海、鈴夏、多恵、ひかり
の順番にプレイしました。

全ルート、ストーリーは良かったです!!

とくに七海のルートが私はお気に入りで、「よかったぁ」と思わず涙してしまいました。
七海の健気さや、ヒロインと主人公間の「貸し借りの約束」が活きる素晴らしい内容でした!


原画はおそらくスカーレットと同じ人かな?
ねこねこソフトって感じのイラストでした。笑
よく他のレビューでみかけることですが、男性キャラは見た目が凄いことに。。
そこらへんは、我慢しましょう!^^;

好きなBGMは「夏空89's」、夏の太陽を想像させてくれる元気な曲です!
その他「ラムネ」という楽曲もしんみりした雰囲気がたまらないです。


全体的に感じたことですが、明らかにいらないようなルートもなくて、楽しくプレイできました。
泣きゲーをプレイしていて「悲しい涙」や「切ない涙」を流してしまうことがありますが、こういう「ハッピーな涙」が大好物なので、私には大満足の内容でした!!!



注意点として、初めて美少女ゲームをプレイする人には「伏線」とか「独特な設定」が全くなくて、つまらなく感じてしまう方が多いと思います。

万人にはおすすめしませんが、ギャグシーンが秀逸というわけでもない、この「普通の日常」を楽しめる方ならば好きになるかもしれませんです。
是非とも、夏をイメージしたこの作品、プレイしてみては如何でしょうか。

個人的には大好きでしたが、お勧めしにくいので「やや押し」で!


最後に一言。

ねこねこ様のおまけクオリティは、相変わらず流石でした。笑


ランクA!


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